「ネタが浮かばない」「書き出しで30分溶ける」を、今日で終わりに。素材を先に渡すだけで、AIは"それっぽい文章生成機"からあなたの発信担当に変わります。SNS投稿・ショート動画の台本・チラシのコピーまで、ゼロから順番に。
案内役はこの子、うごく君。つまずきやすいポイントを、先回りして教えます。第7回は「つくる」の回です。文章が苦手でも大丈夫。順番どおりに進めれば、15分でこれができるようになります。
「投稿をつくる」とひと口に言っても、中身は別物。分けて頼むと、精度が一気に上がります。
いちばん時間が溶ける工程。ここはAIが最も強い。自社の素材を渡せば、切り口を30本でも出してきます。
冒頭2秒・引き・オチ。順番を変えるだけで反響が変わる部分。型を渡せばAIが正確に守ります。
一言で価値を伝える技術。AIに20案出させて、人が1案選ぶ。この「選ぶ役」だけは人に残します。
パソコンが得意でない方でも、上から順に進めるだけで終わるように作りました。所要時間は各STEPに書いてあります。
AIで発信が速くならない人は、ほぼ全員毎回ゼロから説明しているのが原因です。逆に、自社の素材を1回だけ渡して保存しておくと、2回目以降は「今週の投稿10本」の一言で終わります。速さの正体はプロンプトの上手さではなく、素材の置き場所です。
ふわっと頼むと、ふわっとした量産文が返ってきます。素材(事実)・型(構成)・本数の3点をセットで渡すのが最短。この記事のプロンプトは全部この形です。
AIの初稿は7割の完成度。数字・固有名詞・値段は必ず人が確認し、最後の一行だけ自分の言葉に直す。これだけで「AI臭」は消え、責任の所在も自分に残ります。
同ジャンルで保存・コメントが伸びている投稿を分解すると、共通の骨格があります。2026年のアルゴリズムは「再生回数」より、最後まで見たか・保存したか・コメントしたかという深い反応を重く見る方向へ動いています。つまり、伸ばす作業=反応せざるを得ない設計を仕込むことです。
| 時間 | やること | できあがるもの |
|---|---|---|
| 0〜3分 | STEP1 素材(ブランドの素)を1回だけ作る | 以後ずっと使う土台 |
| 3〜6分 | STEP2 SNS投稿をまとめて生成 | 投稿文 10本 |
| 6〜9分 | STEP3 ショート動画の台本 | 台本 3本(フック付き) |
| 9〜12分 | STEP4 コピー・見出しを20案 | チラシ/LP/求人の言葉 |
| 12〜14分 | STEP5 画像・デザインまで落とす | 投稿画像のたたき台 |
| 14〜15分 | STEP6 数字を戻して次に活かす | 翌週の改善案 |
※ 2回目以降はSTEP1が不要なので、実作業は約10分になります。
ここが全部の土台です。第1回で作ったプロジェクト(=AIの部屋)の中に、自社の情報を置いておきます。これをやるかどうかで、以降の出力の質が倍ほど変わります。プロジェクトがまだの方は、先に第1回へ。
第1回:正しいAIワークスペースの設定を見る →プロジェクト・メモリ・スタイルの作り方はそちらで解説しています。
【この部屋の役割】 私の会社の発信(SNS投稿・動画台本・広告コピー)を一緒に作る担当です。 【会社の基本】 ・社名/店名:〔 〕 ・事業内容:〔 〕 ・エリア:〔 〕 ・強み(他社が真似しにくい点):〔 〕 ・弱み/言えないこと:〔 〕 【届けたい相手】 ・主なお客様:〔年代・性別・立場・悩み〕 ・その人が本当に困っていること:〔 〕 ・買わない理由(不安):〔 〕 【言葉のルール】 ・トーン:〔例:気さくだが軽薄でない。現場目線〕 ・使う言葉:〔 〕 ・使わない言葉:〔例:業界の専門用語、煽り、絶対・No.1などの断定〕 ・一人称:〔例:私たち〕 ・絵文字:〔使う/使わない〕 【禁止事項】 ・効果効能の断定、誇大表現、他社の名指し批判 ・実在しない実績・数字を作らない(不明なら「要確認」と書く)
1本ずつ頼むのは非効率です。まとめて10本出させて、良い3本を選ぶ。この「大量に出す→人が選ぶ」が、AI時代のコンテンツ制作の基本形です。1本目から完璧を狙わないこと。
今週のSNS投稿を10本つくってください。 【媒体】〔Instagram/X/Facebook/LINE〕 【今週の伝えたいこと】〔新商品/イベント/採用など〕 【使える事実】〔価格・日時・実績など、確定している情報〕 【条件】 ・1本ずつ「狙い(保存させたい/コメントを呼びたい/来店させたい)」を明記 ・冒頭1行で結論。前置きの挨拶は書かない ・文字数は〔120〕字前後 ・ハッシュタグは最後に5個まで ・断定・誇大表現は使わない。不明な数字は「要確認」と書く ・10本は切り口をすべて変える(実用/失敗談/裏側/比較/お客様の声など) 最後に、10本を「投稿順のおすすめ」に並べ替えて提案してください。
動画で最も重要なのは、内容ではなく冒頭2秒です。ここで離脱されたら、どれだけ良い中身でも届きません。だからAIには「台本を書いて」ではなく「フックを10案出してから台本」と頼みます。順番が肝心です。
ショート動画(縦型・〔30〕秒)の台本を作ります。 【テーマ】〔 〕 【見せられる映像】〔店内/現場/手元/自分が話す など〕 【視聴者にしてほしいこと】〔保存/来店/問い合わせ〕 まず、冒頭2秒のフックを10案出してください。 ・結論先出し型/違和感型/失敗例型/数字型/問いかけ型を混ぜること ・私が1つ選んだら、その後に台本を書いてください。 台本は次の形式で: | 秒数 | 話す言葉(そのまま読める口語) | 画面に映すもの | テロップ | 最後に、コメントを呼ぶための「あえて伏せる要素」を1つ提案してください。
コピーは「センス」ではなく数と検証です。人間が3案しか出せないところを、AIは20案出せる。ただし選ぶのは人。ここを間違えると、綺麗だけど誰にも刺さらない言葉が並びます。
キャッチコピーを20案作ってください。 【使う場所】〔チラシ/看板/LPの見出し/求人/DM件名〕 【売りたいもの】〔 〕 【読む人の状況】〔いつ・どこで・どんな気分で見るか〕 【伝えたい唯一のこと】〔 〕 【字数】〔20〕字以内 【出し方】 次の5タイプを4案ずつ、合計20案: ①ベネフィット型(得られる未来) ②不安解消型(買わない理由をつぶす) ③数字型(具体的な数値で信頼させる) ④問いかけ型(自分ごと化させる) ⑤逆説型(常識を裏返す) 各案に「誰のどんな感情に効くか」を10字で添えてください。 最後に、あなたが選ぶ上位3案と、その理由を書いてください。
文章ができたら、あとは形にするだけ。ここは無理に凝らず、読みやすさ最優先で十分です。手段は3つあります。
同シリーズの無料ガイドです。テンプレ選びから解説しています。
この投稿文を、Instagram用の1枚画像(正方形)にします。
デザインができない人でも作れるよう、次を指定してください。
・キャッチ(最大12字)と、その文字サイズの目安
・サブテキスト(最大25字)
・配置(上/中央/下、余白の取り方)
・背景に使うべき写真の条件(何が写っていれば良いか)
・使う色は2色まで。色名と、その理由
【投稿文】
〔ここに投稿文を貼り付け〕
ここをやる人は驚くほど少なく、だからこそ差がつきます。作りっぱなしにせず、結果の数字をAIに戻す。それだけで来週の出力が変わります。
先週投稿した内容と、その結果です。
【投稿と数字】
〔投稿文/インプレッション/保存/コメント/プロフィール遷移 を投稿ごとに〕
次を出してください。
①伸びた投稿と伸びなかった投稿の違いを、3つの観点で分析
②その差は「内容」「冒頭」「投稿時間」のどれが原因か、根拠つきで
③来週、検証すべき仮説を1つだけ(欲張らない)
④その仮説を試すための投稿案を3本
数字が少なくて判断できない場合は、無理に結論を出さず
「まだ判断できない」と正直に書いてください。
| やりたいこと | Claude | ChatGPT | Canva | 人 |
|---|---|---|---|---|
| 長い文章・自然な日本語 | ◎ 得意 | ○ | − | − |
| 資料を読ませて要約・転用 | ◎ | ○ | − | − |
| アイデアを大量に出す | ○ | ◎ | − | − |
| 画像そのものを生成 | △ | ◎ | ○ | − |
| デザインに整える | △ | △ | ◎ | ○ |
| 事実確認・数字の裏取り | △ | △ | − | ◎ 必須 |
| 最終判断・責任 | − | − | − | ◎ 人だけ |
ポイントは「人が選ぶ」を必ず真ん中に入れること。ここを飛ばすと、量は出るのに反響がゼロ、という状態になります。
「なんとなく便利」では社内は動きません。時間で換算します。下の数字は目安なので、自社の実測に置き換えてください。
| 作業 | これまで(1本) | AIあり(1本) | 月20本の差 |
|---|---|---|---|
| SNS投稿文 | 約25分 | 約7分 | −6.0時間 |
| 動画台本 | 約40分 | 約10分 | −10.0時間 |
| コピー案出し | 約30分 | 約5分 | −8.3時間 |
削減時間 × 時給 = 月の効果額/ 例:月8時間 × 時給2,500円 = 20,000円
これに対して個人向け有料プラン(Pro)は月20ドル程度=およそ3,000円前後(為替により変動、年払いならさらに割安)。月2〜3時間削減できた時点で元が取れる計算になります。まずは無料で試し、上限にぶつかってから有料へ、が失敗しない順番です。最新の金額は必ず公式で確認してください。
Claude 公式の料金ページ ↗プラン・機能は更新が早いため、契約前に公式表記をご確認ください。
ここまでは会話しながら作るやり方でした。自律型(AIエージェント)は、作業そのものを渡す段階です。ClaudeではPro以上の有料プランで使えるデスクトップ版の Cowork が代表格で、許可したフォルダ内のファイルを自分で読み、計画を立て、成果物まで作ります。ブラウザ操作を担う Claude in Chrome と組み合わせれば、調べる→作る→まとめるまで一気に進みます。
アカウント・プラン・メモリ・スタイル・プロジェクト・接続まで15分で。この回の土台になります。
投稿・台本・コピーを15分で。素材を渡す→まとめて出す→人が選ぶ、の三段構え。
売上・在庫・アンケートを読ませて、間違えさせない渡し方と検算のさせ方。
コネクタ・スキル・Coworkで作業そのものを委譲。安全に運用する社内ルールづくりまで。
誰が最終確認して公開するか。1名で構いません。「AIが作った下書きは、必ず人が1回読む」を紙1枚のルールに。
顧客情報・未公開の数字・契約内容は入れない。発信に使う情報は公開可能なものだけで足ります。
断定・誇大・他社批判・体験談の捏造。業種によっては薬機法・景表法の確認先も一緒に明記しておきます。
各自が勝手に別ツールを使い始めると、発信の統一もリスク管理もできません(シャドーAI)。使うツールは一覧で管理を。
「何から始めれば」で止まっている方へ。まずは無料のAI化診断から。Googleフォームで数分、あなたの会社に合うAIの使いどころが見えてきます。