Claude実践シリーズ 第7回 | 15分

投稿も、台本も、コピーも。
15分で1週間分つくる。

「ネタが浮かばない」「書き出しで30分溶ける」を、今日で終わりに。素材を先に渡すだけで、AIは"それっぽい文章生成機"からあなたの発信担当に変わります。SNS投稿・ショート動画の台本・チラシのコピーまで、ゼロから順番に。

案内役はこの子、うごく君。つまずきやすいポイントを、先回りして教えます。
うごく君より

第7回は「つくる」の回です。文章が苦手でも大丈夫。順番どおりに進めれば、15分でこれができるようになります。

  • 自社の「素材(ブランドの素)」を1回だけ作って、AIに覚えさせられる
  • SNS投稿を、10本まとめて・自分の言葉のトーンで出せる
  • ショート動画の台本を、冒頭2秒のフックつきで作れる
  • チラシ・LP・求人のキャッチコピーを、根拠つきで比較できる
  • 反響(保存・コメント)が伸びる型と、やってはいけない line がわかる
30秒でわかる

コンテンツ制作は、3つの部品でできている

「投稿をつくる」とひと口に言っても、中身は別物。分けて頼むと、精度が一気に上がります。

💡

ネタ
= 何を言うか

いちばん時間が溶ける工程。ここはAIが最も強い。自社の素材を渡せば、切り口を30本でも出してきます。

🎬

構成・台本
= どの順で見せるか

冒頭2秒・引き・オチ。順番を変えるだけで反響が変わる部分。型を渡せばAIが正確に守ります。

✒️

コピー
= どんな言葉で刺すか

一言で価値を伝える技術。AIに20案出させて、人が1案選ぶ。この「選ぶ役」だけは人に残します。

CLAUDE MASTER 07

第7回:コンテンツ制作
投稿・台本・コピーを素早く作成(15分)

パソコンが得意でない方でも、上から順に進めるだけで終わるように作りました。所要時間は各STEPに書いてあります。

💡 最初にこれだけ

AIで発信が速くならない人は、ほぼ全員毎回ゼロから説明しているのが原因です。逆に、自社の素材を1回だけ渡して保存しておくと、2回目以降は「今週の投稿10本」の一言で終わります。速さの正体はプロンプトの上手さではなく、素材の置き場所です。

失敗しないための、たった2つのルール

RULE 01

「書いて」ではなく「材料+型+本数」で頼む

ふわっと頼むと、ふわっとした量産文が返ってきます。素材(事実)型(構成)本数の3点をセットで渡すのが最短。この記事のプロンプトは全部この形です。

RULE 02

出た文章を、そのまま出さない

AIの初稿は7割の完成度。数字・固有名詞・値段は必ず人が確認し、最後の一行だけ自分の言葉に直す。これだけで「AI臭」は消え、責任の所在も自分に残ります。

🔥 いま反響が出ている投稿の「型」をトレースする

同ジャンルで保存・コメントが伸びている投稿を分解すると、共通の骨格があります。2026年のアルゴリズムは「再生回数」より、最後まで見たか・保存したか・コメントしたかという深い反応を重く見る方向へ動いています。つまり、伸ばす作業=反応せざるを得ない設計を仕込むことです。

🪝① 冒頭2秒フック型

  • 「◯◯してる人、9割損してます」と結論から入る
  • 1カット目に"完成形・失敗例"を先に見せる
  • 縦型では、判断される時間が年々短くなっている前提で作る
  • AIへの頼み方:「冒頭2秒のフックだけ10案」

💬② 情報残し型(コメントを呼ぶ)

  • 「3つのコツ、3つ目はコメント欄に」で回遊させる
  • あえて答えを1つ伏せる。全部言い切らない
  • コメントが増えると、動画がもう一度回る
  • AIへの頼み方:「最後に伏せる要素を1つ設計して」

⚖️③ 議論誘発型(正解のない問い)

  • 「AとB、どっち派?」で意見を引き出す
  • 業種あるある・世代差など、語りたくなる余白を残す
  • 炎上狙いは厳禁。誰も傷つけない題材に限る
  • AIへの頼み方:「賛否が分かれる切り口を5つ」

📌④ 保存される実用型

  • チェックリスト・早見表・手順の一覧化
  • 「後で見返したい」=保存。保存は評価されやすい
  • 1枚目に「保存推奨」と明示するだけでも変わる
  • AIへの頼み方:「保存したくなる一覧表の形で」

🔄⑤ ビフォーアフター型

  • 数字つきで見せる(「月40時間→12時間」)
  • 写真2枚・画面2枚でも成立する。撮影負荷が低い
  • 建設・飲食・美容など、変化が目に見える業種に強い
  • AIへの頼み方:「変化を1行で言い切るコピーを10案」

🫱⑥ 本音・失敗談型

  • 「やらかした話」は共感とシェアを生む
  • 宣伝を1割に抑えるほど、届く
  • 社長・現場の一人称で語ると強い
  • AIへの頼み方:「失敗談の語り出しを5パターン」
⚠️ トレースの正しい意味
トレースするのは構造(型)であって、他人の文章そのものではありません。文章・写真・音源をコピーすれば著作権侵害になり得ます。「何を言っているか」ではなく「どの順番で・どこで引っかけているか」を写す。ここを間違えると、伸びる前にアカウントが飛びます。
うごく君のひとこと伸びてる投稿を5本スクショしてAIに渡し、「この5本に共通する構成を分解して」と聞くのが最短。人間が言語化するより速くて、しかも自分では気づかない共通点まで拾ってくれるよ。

15分の内訳(この順番で進めます)

時間やることできあがるもの
0〜3分STEP1 素材(ブランドの素)を1回だけ作る以後ずっと使う土台
3〜6分STEP2 SNS投稿をまとめて生成投稿文 10本
6〜9分STEP3 ショート動画の台本台本 3本(フック付き)
9〜12分STEP4 コピー・見出しを20案チラシ/LP/求人の言葉
12〜14分STEP5 画像・デザインまで落とす投稿画像のたたき台
14〜15分STEP6 数字を戻して次に活かす翌週の改善案
STEP1
3分 | 土台づくり
「ブランドの素」を1回だけ作る

ここが全部の土台です。第1回で作ったプロジェクト(=AIの部屋)の中に、自社の情報を置いておきます。これをやるかどうかで、以降の出力の質が倍ほど変わります。プロジェクトがまだの方は、先に第1回へ。

第1回:正しいAIワークスペースの設定を見る →
手順
  1. Claudeで「発信・コンテンツ」という名前のプロジェクトを作る
  2. 下のテンプレを埋めて、プロジェクトのカスタム指示に貼る
  3. あれば、価格表・メニュー・会社案内・過去の反響が良かった投稿をファイルで追加
  4. 「この内容で理解した点を10行でまとめて」と聞いて、認識ズレを確認する
📋 ブランドの素(カスタム指示に貼る)
【この部屋の役割】
私の会社の発信(SNS投稿・動画台本・広告コピー)を一緒に作る担当です。

【会社の基本】
・社名/店名:〔 〕
・事業内容:〔 〕
・エリア:〔 〕
・強み(他社が真似しにくい点):〔 〕
・弱み/言えないこと:〔 〕

【届けたい相手】
・主なお客様:〔年代・性別・立場・悩み〕
・その人が本当に困っていること:〔 〕
・買わない理由(不安):〔 〕

【言葉のルール】
・トーン:〔例:気さくだが軽薄でない。現場目線〕
・使う言葉:〔 〕
・使わない言葉:〔例:業界の専門用語、煽り、絶対・No.1などの断定〕
・一人称:〔例:私たち〕
・絵文字:〔使う/使わない〕

【禁止事項】
・効果効能の断定、誇大表現、他社の名指し批判
・実在しない実績・数字を作らない(不明なら「要確認」と書く)
こんな活かし方ができる
仕事 一度作れば全社で使える
  • 担当者が変わっても、発信のトーンがブレない
  • 新人がAIで下書きしても、会社の言葉になる
  • 広告・求人・採用ページまで同じ素材で回せる
暮らし 個人の発信にも
  • 趣味アカウント用の「自分らしさ」を定義しておく
  • 地域の役員・PTAのお知らせ文のトーンを固定
  • note・ブログの語り口を統一する
⚠️ 入れてはいけない情報
未公開の売上、個人情報(顧客名簿・従業員の住所)、取引先との契約内容は入れないこと。発信に使う情報は「外に出しても問題ないもの」だけで十分に足ります。
うごく君のひとこと「使わない言葉」を書くのがコツ。AIは放っておくと"革命的""圧倒的""No.1"みたいな言葉を使いたがるからね。禁止リストは、実は品質管理そのものなんだ。
STEP2
3分 | SNS投稿
投稿文を、10本まとめて出す

1本ずつ頼むのは非効率です。まとめて10本出させて、良い3本を選ぶ。この「大量に出す→人が選ぶ」が、AI時代のコンテンツ制作の基本形です。1本目から完璧を狙わないこと。

手順
  1. STEP1で作ったプロジェクトの中で新しい会話を始める
  2. 下のプロンプトを貼り、〔 〕を埋めて送信
  3. 出てきた10本を見て、良い3本に「これが良い、理由は◯◯」と伝える
  4. 「この3本の方向で、あと7本」と言えば、精度の高い10本が揃う
📋 SNS投稿を10本つくる
今週のSNS投稿を10本つくってください。

【媒体】〔Instagram/X/Facebook/LINE〕
【今週の伝えたいこと】〔新商品/イベント/採用など〕
【使える事実】〔価格・日時・実績など、確定している情報〕

【条件】
・1本ずつ「狙い(保存させたい/コメントを呼びたい/来店させたい)」を明記
・冒頭1行で結論。前置きの挨拶は書かない
・文字数は〔120〕字前後
・ハッシュタグは最後に5個まで
・断定・誇大表現は使わない。不明な数字は「要確認」と書く
・10本は切り口をすべて変える(実用/失敗談/裏側/比較/お客様の声など)

最後に、10本を「投稿順のおすすめ」に並べ替えて提案してください。
出てきた文章を1段引き上げる、追い打ちの一言
  • 薄いとき:「具体的な固有名詞・数字・情景を足して、もう一度」
  • AI臭いとき:「体言止めと『〜しましょう』を禁止して書き直して」
  • 長いとき:「意味を変えずに3割削って。削った理由も教えて」
  • 刺さらないとき:「読み手が『自分のことだ』と感じる一文を冒頭に足して」
こんな活かし方ができる
仕事 発信が止まらなくなる
  • 週1回15分の「まとめ作り」で1週間分をストック
  • 店舗ごと・現場ごとに言い回しを変えて展開
  • Googleのクチコミ返信も同じ素材で自動化できる
  • 求人票・採用SNSも同じトーンで揃う
暮らし 書くのが苦じゃなくなる
  • 旅行・子どもの記録を、あとから読める文章に
  • フリマ出品の説明文をまとめて作る
  • 年賀状・お礼状の文面を関係性別に
⚠️ 10本まとめて出すときの落とし穴
①事実の混入:AIは日付や価格を"それらしく"埋めてしまうことがあります。数字は必ず自分の目で照合を。②全部似る:切り口を指定しないと10本とも同じ味になります。上のプロンプトのように切り口を明示。③予約投稿の事故:まとめて仕込むと、災害・訃報など状況が変わったときに不謹慎な投稿が自動で出ます。予約投稿は必ず前日に一度見直すルールを。
うごく君のひとこと「良い3本を選んで理由を伝える」は、AIを育てる作業でもあるんだ。メモリやプロジェクトに好みが溜まると、来週は1回目から良い10本が出てくるようになるよ。
STEP3
3分 | 動画台本
ショート動画の台本を、フック付きで書く

動画で最も重要なのは、内容ではなく冒頭2秒です。ここで離脱されたら、どれだけ良い中身でも届きません。だからAIには「台本を書いて」ではなく「フックを10案出してから台本」と頼みます。順番が肝心です。

台本の骨格(この5ブロックだけ覚える)
1
フック(0〜2秒)結論・違和感・失敗例を先に出す
2
共感(2〜5秒)「これ、あるあるですよね」で自分事にする
3
中身(5〜25秒)3つまで。それ以上は覚えられない
4
余白(25〜30秒)1つ伏せる、または問いを投げる
✕ もったいない例
「こんにちは、◯◯です。今日は当店の新メニューをご紹介します」
→ 挨拶と自己紹介で2秒を使い切って離脱
◎ 効く例
「この焼き方、9割の人が間違えてます」
→ 自分ごと化+続きが気になる
📋 ショート動画の台本をつくる
ショート動画(縦型・〔30〕秒)の台本を作ります。

【テーマ】〔 〕
【見せられる映像】〔店内/現場/手元/自分が話す など〕
【視聴者にしてほしいこと】〔保存/来店/問い合わせ〕

まず、冒頭2秒のフックを10案出してください。
・結論先出し型/違和感型/失敗例型/数字型/問いかけ型を混ぜること
・私が1つ選んだら、その後に台本を書いてください。

台本は次の形式で:
| 秒数 | 話す言葉(そのまま読める口語) | 画面に映すもの | テロップ |
最後に、コメントを呼ぶための「あえて伏せる要素」を1つ提案してください。
撮影が苦手な人ほど効く、追加の一言
  • 顔出しなし:「手元だけで成立する構成に直して」
  • 棒読み対策:「息継ぎの位置に/を入れて、読みやすくして」
  • 尺が余る:「15秒版と45秒版の2つを作って」
  • 横展開:「この台本を、Instagram用とYouTube Shorts用に語尾だけ最適化して」
こんな活かし方ができる
仕事 発信を人に任せられる
  • 台本があれば、若いスタッフでも撮って出せる
  • 採用動画・研修動画の構成もこの型で作れる
  • 朝礼・説明会の話し方の骨格としても使える
暮らし 話すのが上手くなる
  • 結婚式のスピーチ・乾杯挨拶の構成づくり
  • 子どもの発表会・自由研究の発表原稿
  • 面接・自己紹介の「最初の10秒」を設計する
⚠️ 動画でやってはいけない4つ
①BGM・効果音の無断使用:SNSアプリ内の公式音源は使えても、商用アカウントでは制限があることがあります。②他人の映像の転載:一部でもアウト。③実在の人物・キャラクターをAI生成しない④体験談の捏造:「お客様の声」をAIに作らせて実話のように出すのは景品表示法上の問題(いわゆるステマ規制・やらせ)になり得ます。声は必ず実物から。
うごく君のひとこと台本ができたら、そのまま読み上げてスマホで撮ってみて。噛んでもいい。編集で切れる。完璧な1本より、出し続ける10本のほうが強いよ。
STEP4
3分 | コピー
キャッチコピーを20案出して、1案に絞る

コピーは「センス」ではなく数と検証です。人間が3案しか出せないところを、AIは20案出せる。ただし選ぶのは人。ここを間違えると、綺麗だけど誰にも刺さらない言葉が並びます。

📋 キャッチコピーを20案つくる
キャッチコピーを20案作ってください。

【使う場所】〔チラシ/看板/LPの見出し/求人/DM件名〕
【売りたいもの】〔 〕
【読む人の状況】〔いつ・どこで・どんな気分で見るか〕
【伝えたい唯一のこと】〔 〕
【字数】〔20〕字以内

【出し方】
次の5タイプを4案ずつ、合計20案:
①ベネフィット型(得られる未来)
②不安解消型(買わない理由をつぶす)
③数字型(具体的な数値で信頼させる)
④問いかけ型(自分ごと化させる)
⑤逆説型(常識を裏返す)

各案に「誰のどんな感情に効くか」を10字で添えてください。
最後に、あなたが選ぶ上位3案と、その理由を書いてください。
選ぶときの、たった3つの基準
  1. 自社以外が言えないか:他社の名前に差し替えて成立するコピーは、価値がない
  2. 読み手が一瞬で自分ごとにできるか:主語が「私たち」になっていないか
  3. 言い切りが誇大になっていないか:「必ず」「日本一」「絶対」は法的リスク
こんな活かし方ができる
仕事 言葉が資産になる
  • チラシ・のぼり・看板・名刺の一言
  • 求人票のタイトル(応募数が最も動く箇所)
  • メール件名・LINE配信の1行目
  • 提案書の表紙タイトル、会社の行動指針
暮らし 伝わる一言が作れる
  • フリマ・メルカリの商品タイトル
  • 地域イベントのポスター文言
  • プレゼントに添えるメッセージカード
⚠️ 広告表現の地雷
景品表示法(優良誤認・有利誤認)、薬機法(健康食品・化粧品で「治る」「効く」は不可)、ステマ規制(広告なのに広告と分からない表示は不当表示)。AIはこれらを完璧には判断できません。医療・美容・健康・金融・不動産に関わる文言は、必ず有資格者か所管の窓口で確認を。「AIが書いたから」は免責になりません。
うごく君のひとこと迷ったら「このコピー、うちの一番厳しいお客さんが見たらツッコむ?」と聞いてみて。AIは指摘役としても優秀なんだ。
STEP5
2分 | ビジュアル
文章を、そのまま「見える形」に落とす

文章ができたら、あとは形にするだけ。ここは無理に凝らず、読みやすさ最優先で十分です。手段は3つあります。

  1. Claudeで作る:「この投稿を1枚画像の構成にして。文字の大きさと配置を指定して」と頼み、出た指示どおりに作る。Claude Designのようにチャットしながら形にできる機能も広がっています
  2. Canvaに渡す:テンプレートを選び、AIが出したテキストを流し込むだけ。最も早くて失敗しない
  3. スマホ写真+テロップ:飲食・建設・美容は、加工された画像より現場写真のほうが反応が良いことも多い
Canvaの使い方をゼロから見る →
📋 1枚画像の設計を出させる
この投稿文を、Instagram用の1枚画像(正方形)にします。
デザインができない人でも作れるよう、次を指定してください。

・キャッチ(最大12字)と、その文字サイズの目安
・サブテキスト(最大25字)
・配置(上/中央/下、余白の取り方)
・背景に使うべき写真の条件(何が写っていれば良いか)
・使う色は2色まで。色名と、その理由

【投稿文】
〔ここに投稿文を貼り付け〕
⚠️ 画像生成でとくに注意
AIで人物画像を作る場合、実在の人物・有名人・アニメキャラに似せないこと。また、AI生成画像を「実際の商品写真」「施工事例」として使うのは優良誤認にあたる可能性があります。実績・実物の紹介には必ず本物の写真を使ってください。
STEP6
1分 | 検証
数字を戻して、来週を良くする

ここをやる人は驚くほど少なく、だからこそ差がつきます。作りっぱなしにせず、結果の数字をAIに戻す。それだけで来週の出力が変わります。

  1. 各SNSのインサイト画面をスクリーンショットで撮る
  2. そのままClaudeに貼って、下のプロンプトを送る
  3. 出てきた仮説のうち「試せるもの1つ」だけ来週やる
📋 今週の振り返りと来週の設計
先週投稿した内容と、その結果です。

【投稿と数字】
〔投稿文/インプレッション/保存/コメント/プロフィール遷移 を投稿ごとに〕

次を出してください。
①伸びた投稿と伸びなかった投稿の違いを、3つの観点で分析
②その差は「内容」「冒頭」「投稿時間」のどれが原因か、根拠つきで
③来週、検証すべき仮説を1つだけ(欲張らない)
④その仮説を試すための投稿案を3本

数字が少なくて判断できない場合は、無理に結論を出さず
「まだ判断できない」と正直に書いてください。
うごく君のひとこと最後の一行が大事。「わからないときはわからないと言って」と伝えておくと、AIが無理やり理由をこじつけるのを防げるんだ。

どのツールに、何を頼むか

やりたいことClaudeChatGPTCanva
長い文章・自然な日本語◎ 得意
資料を読ませて要約・転用
アイデアを大量に出す
画像そのものを生成
デザインに整える
事実確認・数字の裏取り◎ 必須
最終判断・責任◎ 人だけ

いちばん速い流れ(15分の全体像)

素材を渡す Claudeで10本 人が3本選ぶ 台本・コピーに展開 Canvaで形に 数字を戻す

ポイントは「人が選ぶ」を必ず真ん中に入れること。ここを飛ばすと、量は出るのに反響がゼロ、という状態になります。

費用対効果を、数字で確かめる

「なんとなく便利」では社内は動きません。時間で換算します。下の数字は目安なので、自社の実測に置き換えてください。

作業これまで(1本)AIあり(1本)月20本の差
SNS投稿文約25分約7分−6.0時間
動画台本約40分約10分−10.0時間
コピー案出し約30分約5分−8.3時間
回収の計算式

削減時間 × 時給 = 月の効果額/ 例:月8時間 × 時給2,500円 = 20,000円

これに対して個人向け有料プラン(Pro)は月20ドル程度=およそ3,000円前後(為替により変動、年払いならさらに割安)。月2〜3時間削減できた時点で元が取れる計算になります。まずは無料で試し、上限にぶつかってから有料へ、が失敗しない順番です。最新の金額は必ず公式で確認してください。

Claude 公式の料金ページ ↗
⚠️ 効果を出すための前提
この試算はSTEP1の素材づくりを済ませている場合の数字です。素材なしで毎回ゼロから説明していると、削減時間は半分以下になります。逆に言えば、最初の3分が投資対効果を決めます。

ここに「自律型AI」が加わると、何が変わるか

ここまでは会話しながら作るやり方でした。自律型(AIエージェント)は、作業そのものを渡す段階です。ClaudeではPro以上の有料プランで使えるデスクトップ版の Cowork が代表格で、許可したフォルダ内のファイルを自分で読み、計画を立て、成果物まで作ります。ブラウザ操作を担う Claude in Chrome と組み合わせれば、調べる→作る→まとめるまで一気に進みます。

📁素材が勝手に集まる

  • 写真フォルダを読み、投稿候補を日付・場所別に仕分け
  • 過去の投稿ファイルから、反響が良かった型を抽出
  • チラシPDFから、SNS投稿用のテキストを起こす

🗓️1か月分が一気に出る

  • 年間行事・繁忙期を渡すと、月間の投稿カレンダーを作成
  • 投稿文・台本・画像指示を、1件ずつファイルで出力
  • 担当者に割り振った作業一覧まで作る

📊振り返りが自動になる

  • インサイトのCSVを読み、週次レポートの下書きまで
  • 伸びた投稿の共通点を集計して、次の企画案に反映
  • 店舗別・媒体別の比較表を一括作成

🏠暮らしの側でも

  • 撮りためた写真を、イベント別のアルバム構成に整理
  • 趣味アカウントの投稿を、まとめて下書き化
  • 地域行事の案内文を、宛先別に作り分け
⚠️ 自律型に任せる前の、4つの注意点
①投稿の実行は任せない:作るまではAI、出すのは人。誤投稿は取り返しがつきません。②許可するフォルダを絞る:機密フォルダを丸ごと許可しない。権限設計が9割です。③作業ログを必ず見る:何を根拠に何を作ったかを確認してから採用する。④責任は人に残る:AIが書いても、掲載した表現の責任は発信者のものです。
うごく君のひとこと自律型は「新人に仕事を頼む」のと同じ。STEP1の素材=手順書があるほど安定するんだ。だから第1回と、この回のSTEP1が効いてくる。

このシリーズの進み方

1第1回:正しいAIワークスペースの設定

アカウント・プラン・メモリ・スタイル・プロジェクト・接続まで15分で。この回の土台になります。

7第7回:コンテンツ制作(この記事)

投稿・台本・コピーを15分で。素材を渡す→まとめて出す→人が選ぶ、の三段構え。

8第8回:数字とデータを渡す

売上・在庫・アンケートを読ませて、間違えさせない渡し方と検算のさせ方。

9第9回:自律型に仕事を渡す

コネクタ・スキル・Coworkで作業そのものを委譲。安全に運用する社内ルールづくりまで。

うまくいかない・困ったとき

出てくる文章が、どれも同じ味になる
切り口を指定していないのが原因です。「実用/失敗談/裏側/比較/お客様の声」のように切り口を列挙して指定してください。それでも似るときは「今出した10本と重複しない切り口で、あと10本」と続けると、発想が広がります。
いかにも「AIが書きました」という文章になる
典型的なAI文の特徴は、①体言止めの多用、②「〜しましょう」「〜ではないでしょうか」、③抽象語(革命的・圧倒的・最適化)、④三点セットの並列癖です。これらを禁止語として指定し、さらに「具体的な固有名詞と情景を必ず1つ入れて」と足すと、一気に人の文章に近づきます。
自社のことを、まったく分かっていない返答が来る
プロジェクトの外で会話している可能性が高いです。プロジェクト間で文脈は引き継がれません。「発信・コンテンツ」の部屋の中で会話しているか確認を。それでもズレるなら「あなたが把握している当社の情報を箇条書きで教えて」と聞くと、何が伝わっていないかが即座に分かります。
知らない実績や数字を勝手に書いてくる
AIはもっともらしく埋めてしまう性質(ハルシネーション)があります。プロンプトに「不明な数字は書かず『要確認』と記載」を必ず入れてください。そのうえで、価格・日付・実績は人が原典で確認する運用を固定します。
途中で止まる/上限に達したと出る
無料・有料とも利用量に上限があります。一定時間で回復します。10本まとめて頼むと重くなるので、「まず5本」に分けるのも有効です。毎日ぶつかるなら、有料プランへの切り替えが費用対効果に見合うサインです。
作ったのに、投稿が続かない
多くは「毎回考えている」ことが原因です。曜日を固定(例:月曜15分でまとめ作り)し、ストックを持つ運用に切り替えてください。作る日と出す日を分けるだけで、継続率は大きく変わります。

会社で使うなら、この4点だけ先に決める

1投稿前チェックの担当を決める

誰が最終確認して公開するか。1名で構いません。「AIが作った下書きは、必ず人が1回読む」を紙1枚のルールに。

2入れていい情報の線引き

顧客情報・未公開の数字・契約内容は入れない。発信に使う情報は公開可能なものだけで足ります。

3表現のNGリストを共有する

断定・誇大・他社批判・体験談の捏造。業種によっては薬機法・景表法の確認先も一緒に明記しておきます。

4アカウントと権限を一元管理

各自が勝手に別ツールを使い始めると、発信の統一もリスク管理もできません(シャドーAI)。使うツールは一覧で管理を。

よくある質問

文章が本当に苦手でも、できますか?
むしろ苦手な方ほど効果が出ます。この回でやることは「書く」ではなく「材料を渡して、出てきたものを選ぶ」だからです。選ぶ力は、あなたが現場でお客様を見てきた分だけ既に持っています。
無料プランのままでもできますか?
STEP2〜4の投稿・台本・コピー作りは無料でも十分できます。プロジェクトの活用範囲やCoworkなど一部の機能は有料プランが前提です。まず無料で1週間試し、上限にぶつかったらProへ、が合理的な順番です。
AIが書いた投稿だと、バレませんか?
「AIらしさ」は文体に出ます。禁止語の指定と、最後の1〜2行を自分の言葉で書き直すこと。この2つでほぼ解消します。なお、AIを使うこと自体は問題ありませんが、体験談や実績を作り話にするのは別問題(不当表示)なので、そこだけは絶対に守ってください。
ChatGPTも使っています。両方いりますか?
併用が現実的です。画像生成や大量の発散はChatGPT、長文の読み込み・自然な日本語・資料に沿った制作はClaudeが得意。役割で分けたほうが成果は上がります。上の使い分け表を目安にしてください。
他社の投稿を参考にするのは、どこまでOK?
構成・順番・切り口というを学ぶのは自由です。文章・画像・動画・音源をそのまま使うのは著作権侵害。境目は「その要素だけ抜き出して、元の作品だと分かるか」。分かるならアウトと考えてください。
どのくらいで結果が出ますか?
投稿数が溜まるまで、最低でも1〜2か月は数字が動きません。最初の1か月は「続く仕組みを作る期間」と割り切り、STEP6の振り返りだけ毎週回してください。判断材料が揃うのはその後です。
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