同じAI・同じ質問でも、答えの質は人によって変わります。理由は才能ではなくワークスペースの設定。この記事は、初めての方が15分で「正しい土台」を作りきるための、手順書です。
案内役はこの子、うごく君。つまずきやすいポイントを、先回りして教えます。こんにちは、うごく君です。「Claude、登録はしたけど質問して終わり」——これ、いちばん多い“もったいない”です。この記事を上から15分やり切ると、次の状態になります。
難しい話ではありません。整える場所は、たった3層。上から順に固めるだけです。
入口を1本に決め、使う量に合ったプランを選ぶ層。ここがブレると、履歴も設定も分裂します。
「あなたが誰で、どんな文体が好きか」をAI側に置いておく層。毎回の前置きが消えます。
案件ごとの資料・ルールをまとめ、外部ツールやPCとつなぐ層。ここまで来ると“自立型”が動きます。
パソコンが得意でない方でも、上から順に進めるだけで終わるように作りました。所要時間の目安は合計15分です。
AIの成果は「良いプロンプト」より先に、良いワークスペースで決まります。プロンプトは毎回書き直す“消耗品”ですが、設定は一度やれば効き続ける“資産”。だから最初の15分の価値がいちばん高いのです。
AIは、渡された情報の範囲でしか考えられません。差はここで生まれます。
設定を整えていない人は、毎回「うちは群馬の建設会社で、社員は◯人で…」から始めます。1回3分×1日5回×20日=月5時間。この前置きを設定に逃がすだけで、丸ごと消えます。
同じ質問でも、会社の資料・過去のやりとり・文体の好みを知っているAIの答えは別物です。賢さは買えないが、前提は設計できる——ここがプロと初心者の分かれ目です。
最初に Continue with Google で登録したら、2回目以降もずっと同じボタン。方法を混ぜると別アカウントができ、履歴もプロジェクトも消えたように見えます。最初の1分で決めてください。
設定より先に決めるべきは社内ルール。お客様の個人情報・カード番号・未公開の見積などは入れない、と最初に線を引いておけば、あとで慌てません。
Claudeは、Anthropic(アンソロピック)が提供するAI。Googleアカウント(〇〇@gmail.com)があれば、そのままログインできます。
スマホは「Claude」アプリ(提供元:Anthropic)。パソコンはデスクトップアプリもあります。
claude.ai を開く(広告や似た名前のサイトに注意)まずは無料で十分。ただし「毎日仕事で使う」なら、有料化の損益分岐は驚くほど早く来ます。数字で判断しましょう。
| プラン | 月額の目安 | こんな人に |
|---|---|---|
| Free(無料) | 0円 | まず試す。1日数回の利用なら十分 |
| Pro | $20(約3,000円) 年払いで実質$17前後 | 毎日仕事で使う個人・社長。最初の有料はここ |
| Max 5x | $100(約15,000円) | 上限に毎日ぶつかる人・長文処理が多い人 |
| Max 20x | $200(約30,000円) | AIを業務の中心に据えたヘビーユーザー |
| Team | $25前後/1ユーザー | 5名以上でルールを揃えて使う会社 |
※ 為替1ドル≒150円で換算した目安です。Maxには年払い割引がなく月払いのみ。料金・上限は改定されるため、契約前に必ず公式の料金ページでご確認ください。
公式の最新料金を見る ↗| あなたの時給 | Pro(約3,000円)の元が取れる時間 | 実感 |
|---|---|---|
| 1,500円(現場スタッフ) | 月2時間 | 週30分の時短で回収 |
| 3,000円(管理職) | 月1時間 | 議事録2本ぶんで回収 |
| 10,000円(経営者) | 月18分 | 実質、考えるまでもない |
現実的には、メール・議事録・資料の下書きだけで1人あたり月5〜15時間が浮きます。迷ったら「Proを1か月だけ試して、浮いた時間を記録する」が最短の答え合わせです。
ここが第1回の山場。メモリをONにすると、Claudeが会話をまたいであなたのことを覚えるようになります。2026年3月からは無料プランでも使えます。
「もっと簡潔に」「もっと丁寧に」を毎回言っていませんか。文体はスタイル機能、あなたの立場はプロフィール(個人設定)に一度書けば、以後ずっと効きます。
【私について】 ・氏名/役職:〔例:山田太郎/代表取締役〕 ・会社:〔例:群馬県伊勢崎市の建設会社。社員20名〕 ・主な業務:〔例:見積作成、現場管理、採用、SNS発信〕 【回答のしかた】 ・結論から先に、その後に理由を3つまで。 ・専門用語は使うたびにカッコで補足する。 ・不確かな点は「不確か」と明記し、推測と事実を分ける。 ・私が判断すべきことは、選択肢と判断基準を提示して。 ・長い回答は見出しと箇条書きで整理する。
あなたは日本の中小企業の広報担当です。 ・敬語は丁寧語を基本とし、過度なへりくだりは避ける。 ・1文は50字以内。専門用語は言い換える。 ・誇大表現(絶対・必ず・No.1)は使わない。 ・最後に「送る前の確認ポイント」を3つ添える。
プロジェクトは、案件ごとの専用の作業部屋です。資料(ナレッジ)とルール(カスタム指示)を置いておくと、その部屋の会話では毎回それを踏まえて答えてくれます。
見積・請求 採用・求人 SNS発信)※ プロジェクトの作成数や共有機能は、プランによって扱いが異なります(無料プランは制限あり)。最新の条件は公式ページでご確認ください。
【この部屋の目的】 〔例:外注先へ出す見積書の作成と、条件交渉の下書き〕 【前提】 ・会社:〔社名・業種・地域・規模〕 ・お客様像:〔誰に売っているか〕 ・ナレッジに入れた資料:〔価格表/過去の見積/規定〕 【必ず守ること】 ・金額はナレッジの価格表からのみ引用し、推測しない。 ・不足情報があるときは、作る前に質問すること。 ・出力は「①要点 ②本文 ③確認事項」の3構成にする。
ここまでで「賢い相談相手」は完成。最後に、Claudeを手を動かせる側に引き上げる入口を確認します。全部やらなくてOK。今日は「存在を知って、1つだけ触る」で十分です。
| やること | 目安 | できたか |
|---|---|---|
| 入口を「Googleで続ける」に固定 | 3分 | □ |
| プランを決める(まずFree or Pro) | 2分 | □ |
| メモリON/データ設定の確認 | 3分 | □ |
| スタイル+プロフィールを登録 | 2分 | □ |
| プロジェクトを1つ作る | 3分 | □ |
| コネクタを1つ接続してみる | 2分 | □ |
同じClaudeでも、使う場所で向き不向きがあります。迷ったらこの表に戻ってください。
| やりたいこと | 通常チャット | プロジェクト | Cowork/Code |
|---|---|---|---|
| 単発の質問・言い換え | ◎ 最速 | ○ | △ 大げさ |
| 自社ルールに沿った文書作成 | △ | ◎ 本領 | ○ |
| 長期の案件を継続して進める | × | ◎ | ○ |
| PC内のファイル整理・大量処理 | × | △ | ◎ 自立型の出番 |
| 資料・スライドの一括作成 | ○ | ○ | ◎ |
| スマホから思いついたとき | ◎ | ◎ | △ PC前提 |
考えるのはプロジェクト、手を動かすのはCowork、決めるのは人。ひとことで言えば——前提はワークスペースに置き、作業はAIに渡し、判断だけ手元に残す。
ワークスペースが整っていれば、プロンプトは短くて済みます。足すのはこの4つだけ。
〔だれに〕向けに、〔してほしいこと〕を、 〔形式:表/箇条書き/字数〕で作ってください。 不足している情報があれば、作る前に質問してください。 根拠になった資料名も、最後に添えてください。 【材料】 〔元になる情報を貼り付け〕
あなたが今の私について把握していることを、 箇条書きで教えてください。 そのうえで、私の仕事をもっと助けるために 追加で覚えておくべき情報を5つ提案してください。
最後の呪文は、設定直後に必ず1回試してください。「AIから見た自分」が分かり、足りない設定がその場で見つかります。
設定は「仕事専用」ではありません。同じ土台が、暮らしの側でもそのまま効きます。
チャット型は相談相手。自立型(エージェント)は、計画を立てて作業を完了させる同僚です。土台が整っているほど、任せられる範囲が広がります。
正しいワークスペースの設定。アカウント・プラン・メモリ・スタイル・プロジェクト・接続まで15分で。
プロンプトの型と、うまくいかないときの直し方。社内で共有できる定型文の作り方まで。
ファイル・長文・数字の扱い方。要約・比較・分析を、間違えさせない渡し方のコツ。
コネクタ・スキル・Coworkで、作業そのものを渡す。安全に運用するための社内ルールづくり。
個人情報・カード情報・未公開の数字は入れない。判断に迷う情報は、責任者に確認してから。紙1枚のルールで十分です。
会社ドメインのアカウントで作成し、私物アカウントとの併用を避ける。退職時の停止手順も決めておきましょう。
AIはもっともらしく間違えます(ハルシネーション)。数字・固有名詞・法令・金額は、必ず人が原典で確認してから使う。
各自が別々のツールを無届けで使い始めると、情報の行き先が追えなくなります。使うツールと接続先は、一覧で管理を。
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