AIが「賢い相談相手」で止まっていませんか。NotebookLM=会社の頭脳、Claude Code/Cowork=実際に動く手。この2つをつなぐと、調べる→考える→作る→届けるが、途切れずに回りはじめます。
案内役はこの子、うごく君。専門用語ゼロ、つまずくところを先回りして教えます。こんにちは、うごく君です。「Claude Code」と聞くと、エンジニア専用に見えますよね。でも大丈夫。やることは日本語でお願いするだけです。この記事を上から順に進めると、こうなります。
「AIを入れる」ではなく「役割を分ける」。ここさえ掴めば、あとは手順どおりです。
自社の見積書・マニュアル・議事録・過去案件を読み込ませる「社内専用のAI」。渡した資料の中だけで答えるので、出典つきで信用できます。
チャットは「答えを返す」だけ。こちらは実際にファイルを作り・直し・保存するAI。見積書もレポートも、指示すれば完成品が出てきます。
AIは下ごしらえ担当。最終判断・お客様への提出・金額の決裁は人がやる。この線引きが、事故を防ぐ一番の安全装置です。
パソコンが得意でない方でも、今日から順番どおりに進められる形にまとめました。
AI自動化がうまくいかない一番の原因は、「知っているAI」と「動けるAI」を1つにまとめようとすることです。会社の情報を覚えるのはNotebookLM、実際に手を動かすのはClaude Code。頭と手を分けて、その間を渡す——これが一気通貫の正体です。
この分野は動きが速いので、いま知っておくべき変化だけを4つに絞りました。
2026年7月16日(米国時間)、Googleが名称変更を発表。単体ツールとしての位置づけは変わらず、GeminiアプリやGoogle検索との連携が強化されました。中身も使い方もほぼ同じなので、慌てて覚え直す必要はありません(本記事では通りのよい「NotebookLM」表記も併用します)。
改称と同時に、ノートブック内で直接コードを実行してデータ分析できる新機能が発表されました。上位プランから順次提供。「資料を読む」だけでなく「読んだ数字を集計する」方向へ進んでいます。
デスクトップアプリ化・定期実行・外部ツール連携(MCP)が揃い、ターミナルを触らなくても使える状態に。さらに2026年1月には、GUIだけで完結するClaude Coworkが登場しました。
中小機構が2026年3月に公表した全国1万社調査では、AI導入率20.4%、検討中を含めると39.0%。導入目的の1位は「業務効率化・作業時間の短縮」で87.0%と突出しています。まだ早い、ではなく“いま真ん中”です。
全社一斉は必ず失敗します。毎週必ず発生して、いま手作業で30分以上かかっている業務を1つだけ選ぶ。効果が数字で出てから2つ目へ。これが最短ルートです。
お客様の個人情報・マイナンバー・カード情報・未公開の重要情報は入れない。始める前に「入れてよい/だめ」を紙1枚で決めておくと、社内展開でもめません。
どちらも中身はほぼ同じAIエージェントです。違うのは「入口」だけ。まずは自分に合うほうを1つ選びましょう。
| あなたは? | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 黒い画面はムリ | ◎ Claude Cowork | デスクトップアプリで、指示は日本語だけ。まずはこちら。 |
| コマンドに抵抗なし | ◎ Claude Code | 細かい制御・定期実行・連携まで自由度が高い。 |
| まず様子を見たい | ○ Claudeのチャット | 無料。ただし「手を動かす」自動化はここでは不可。 |
※ Cowork/Claude Codeの利用には、Claudeの有料プラン(Pro=月20ドル前後〜)が必要です。無料プランでは使えません。
Claudeデスクトップアプリを入手 ↗Windows・Mac 両対応。ログイン後、アプリ内の「Cowork」から始められます。
AI作業 というフォルダを1つ作る(AIに触らせるのはここだけ)NotebookLM(Gemini Notebook)は、渡した資料の中だけで答えるAI。だから「それっぽい嘘」が出にくく、答えに出典(どの資料の何ページか)が付きます。社内知識の置き場所として最適です。Googleアカウントがあれば無料で始められます。
NotebookLM(Gemini Notebook)を開く ↗Googleアカウントでログインするだけ。スマホからも使えます。
アップロードした資料だけを根拠に、新人が読んで一人で作業できる
手順書を作ってください。
条件:①中学生でもわかる言葉 ②手順は番号つき ③各手順に
「よくある失敗」を1行 ④出典(元資料名)を各項目に明記
対象業務:〔例:現場の朝礼から片付けまで〕
受注した提案書と失注案件を比較し、 「受注案件だけに共通していた要素」を5つ、根拠つきで挙げてください。 そのうえで、次回の提案書に必ず入れるべき構成を目次形式で提案してください。 推測は書かず、資料に書かれていないことは「資料に記載なし」と明記してください。
ここが分かれ目です。ChatGPTなどのチャットAIは文章を返すAI。Claude Code/Coworkは文章を返しながら、実際にファイルを作って保存するAI。「CSVを集計して」と頼めば、読み込み・計算・保存まで1回の指示で終わります。
このフォルダ内の売上CSVをすべて読み込み、次を作成してください。
①月別・商品別の集計表 ②前月比・前年同月比 ③異常値(前月比±30%超)の指摘
④A4・1枚に収まる報告書(結論→数字→次の打ち手の順)
出力先:このフォルダに「月次レポート_〔年月〕.xlsx」として保存
※数値の根拠になった行数も併記してください。
「請求一覧.xlsx」と「入金明細.csv」を突き合わせ、
①金額一致 ②未入金 ③過入金・重複入金 の3分類で一覧化してください。
社名の表記ゆれ(株式会社の前後・全角半角)は同一とみなして照合すること。
結果は「突合結果_〔年月〕.xlsx」に3シートで保存し、
最後に「人が確認すべき件数」を数字で教えてください。
# 会社の前提 - 社名:〔社名〕/業種:〔業種〕/主な取引先:〔法人・個人〕 - 決算期:〔◯月〕/締め日:〔◯日〕/支払サイト:〔◯日〕 # 出力ルール - 日本語。敬体(です・ます)。専門用語は初出でカッコ書き解説。 - 数字は必ず根拠ファイル名と行を添える。推測値には「推定」と明記。 - 金額は税抜・税込を必ず書き分ける。 # 禁止事項 - 個人情報・口座番号・マイナンバーを出力に含めない。 - 確認が取れない情報を断定しない。不明は「不明」と書く。 - 元ファイルを上書きしない(必ず別名で保存)。
ここが本記事の核心です。2つは自動では繋がりません。NotebookLMで作った「正解の型」を、テキストにしてClaude Code側に渡す——たったこれだけで、一気通貫になります。
NotebookLMは「わが社ではこう決まっている」を答える役。Claude Codeは「その決まりどおりに現物を作る役」。この分担にすると、AIの作った成果物が急に“自社っぽく”なります。
会社ルール.md として作業フォルダに保存 → Claude Codeに「このファイルを前提に作業して」と指示アップロードした資料をもとに、他のAIツールに読ませるための 「業務ルール定義書」をMarkdown形式で出力してください。 構成:①前提条件 ②必ず守る数値・基準 ③表記ルール ④禁止事項 ⑤判断に迷ったときの優先順位 ※資料に根拠がない項目は書かず、「未定義」と記載してください。
まず「会社ルール.md」を読んでから作業してください。
この文書に書かれた基準・表記ルール・禁止事項を最優先とし、
一般論より社内ルールを優先すること。
今回の依頼:〔例:A社向けの見積書を、過去の類似案件に合わせて作成〕
不明点は勝手に決めず、作業前にまとめて質問してください。
ここまでは、頼めば動く状態。最後の一歩は頼まなくても動く状態です。自律型AI(AIエージェント)は、指示を受けると自分で計画を立て、手順を実行し、結果を返します。
チャットで聞く段階。答えはもらえるが、手は自分で動かす。ここで止まっている会社が大半です。
Claude Code/Coworkでファイルを作らせる。1業務ごとに時間が半分以下になります。
「毎週月曜の朝、先週の数字をまとめて通知」を自動化。人が思い出す必要がなくなります。
問い合わせを分類し、緊急だけ通知。人は例外だけ見る。ここが現時点のゴールラインです。
どこにNotebookLMが効き、どこでClaude Codeが動くのか。自社に当てはめて読んでください。
| 業務 | NotebookLM(頭脳) | Claude Code/Cowork(手) | 削減の目安 |
|---|---|---|---|
| 見積作成 | 過去案件・単価表から標準値を回答 | 見積書ファイルを実際に作成・保存 | 60〜90分 → 15分 |
| 提案書づくり | 受注パターン・失注理由を分析 | 構成案から本文まで一括生成 | 半日 → 1時間 |
| 現場マニュアル | 手順書・動画を横断して要約 | 部署別に整形・配布用に出力 | 数日 → 半日 |
| 日報・進捗管理 | 過去の遅延要因を照合 | 日報を集計し進捗表を更新 | 毎日30分 → 5分 |
| 請求・入金突合 | 取引先ごとのルールを回答 | 突合して差異一覧を出力 | 4時間 → 20分 |
| 月次レポート | 指標の定義・前提を統一 | 集計から報告書まで自動作成 | 1日 → 1時間 |
| 社内問い合わせ | 規程を出典つきで即答 | FAQページ・回答テンプレを整備 | 月20件の対応が激減 |
※ 削減目安は一般的な公開事例・研修現場での実測レンジをもとにした概算です。業務量・データの整い方で変わるため、必ず自社で1業務ずつ計測してください。
数字で見ると、判断はとてもシンプルになります。
| 費用項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| NotebookLM | 0円 | Googleアカウントがあれば基本機能は無料。上位機能は有料プラン |
| Claude(Pro) | 月20ドル前後/人 | Cowork・Claude Codeはここから利用可 |
| Claude(Max) | 月100ドル前後〜/人 | 毎日長時間使う・並行作業が増えたら検討 |
| 法人プラン | 月100ドル前後/人〜 | SSO・請求一本化・管理機能が必要な規模から |
| 設計・定着支援 | 変動 | 最大のコストは「使いこなす人の時間」。ここに助成金が効きます |
ポイントは「浮いた時間を何に使うか」を先に決めておくこと。削減した時間の使い道が決まっていない自動化は、成果として認識されません。営業訪問を月◯件増やす、残業を月◯時間減らす——数字で置き換えてから始めましょう。
価格・プラン内容は変更されます。契約前に公式で最新をご確認ください。
同業・他社の発信で、実際にコメントや保存が集まっている型を、自社で再現できる形に整理しました。
同じ考え方(頭脳=資料、手=作業)は、家庭でもそのまま使えます。
個人情報・口座・マイナンバー・未公開の重要情報は入れない。判断に迷うものは「入れない」を既定に。
AIに触らせる場所を限定し、元ファイルは必ず別名保存。共有ドライブ全体は指定しない。
AIのチェックは「見落としを減らす道具」。最終判断は必ず有資格者へ。特に英文契約・知財・労務は要注意。
もっともらしい誤り(ハルシネーション)は残ります。金額・日付・人名・法令名は人が突き合わせる。
誰の指示で何が実行されたか追える形に。送信・支払い・公開は必ず人の承認を挟む。
入力データの扱いはプラン・設定で変わります。会社利用なら、社内ルールと合わせて事前確認を。
ツールは揃いました。あとは「自社のどこに、どう差し込むか」の設計だけ。UGOKU AIは、飲食・建設・EC・宿泊の現場を自社で回してきた実践者が、机上論ではない導入設計を一緒に描きます。まずは無料のAI化診断から。