名前に「Code」と付いていますが、プログラミングの話ではありません。日本語でお願いするだけで、提案書が“ファイルごと”出てくる。実際にやってみて分かったことを、包み隠さず8つに整理しました。
案内役はこの子、うごく君。専門用語ゼロ、つまずくポイントは先回りして教えます。「営業資料づくりに、毎回まる一日つぶれる」——よく聞くお悩みです。この記事を上から読むだけで、次のことが分かります。
同じClaudeでも、入口によって“できること”がまったく違います。ここを間違えると、いつまでも効率化できません。
ChatGPTやClaudeの通常画面。質問して答えをもらい、コピペは自分。下書きづくりには最適ですが、作業そのものは人がやります。
日本語で頼むと、AIが自分でファイルを作り・直し・チェックまでやります。営業資料を「丸ごと」任せられるのはこの型です。
ターミナル(黒い画面)が苦手な人向けの、デスクトップアプリ版。フォルダを指定して頼むだけ。中身の考え方はClaude Codeと同じです。
きれいごと抜きの実践記録です。うまくいったことも、失敗したことも、そのまま書きます。
Claude Codeは「文章を返してくれるAI」ではなく、「手を動かして成果物を置いていくAI」です。だから頼み方も変わります。“質問”ではなく“発注”。ここを切り替えた瞬間、営業資料づくりは半日から30分になりました。
Claude Codeはターミナル・IDE・デスクトップアプリ・ブラウザから使えます。公式ドキュメントでも「ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するエージェント型ツール」と定義されており、扱う対象はコードに限られません。CSV・PDF・スライドも同じ道具で扱えます。
2026年に入ってから、ブラウザ版・デスクトップアプリ・スマホからの遠隔指示(Dispatch)・定期実行が相次いで整備され、コードを1行も書かない人が使う前提の道具になりました。実際、経理・法務・営業・人事での活用事例が国内メディアでも数多く公開されています。
最初の失敗はこれでした。「弊社の営業資料を作って」とだけ頼むと、どこにでもある“それっぽい”資料が出てきます。当たり前です、AIは自社を知らないのですから。
同じ内容でも、出力形式を指定しないと毎回バラバラになります。逆に形式を固定すると、2回目以降は「同じ品質」が再現されます。
output/ フォルダに、PowerPoint形式(.pptx)で提案書を作ってください。 構成は全12枚:表紙/課題/原因/解決策/導入事例/料金/ 導入スケジュール/体制/リスクと対策/効果試算/よくある質問/次のアクション。 1枚あたり文字数は〔120字以内〕、フォントは〔メイリオ〕、 コーポレートカラーは〔#〇〇〇〇〇〇〕で統一してください。
一発で完璧を狙うと、直しづらい大作が出てきて、結局最初から作り直すことになります。3周に分けたほうが、圧倒的に速くて質が高い。
①で目次だけを出させて、人間が並び替える。ここが一番大事な工程で、ここさえ合っていれば残りは自動で進みます。②で肉付け、③でデザイン・数字チェック。①に5分かけると、③が10分で終わります。
8つの中で、最も費用対効果が高かったのがこれです。Claude CodeにはCLAUDE.mdという“社内ルール帳”を置く仕組みがあり、毎回の作業開始時に自動で読み込まれます。一度書けば、以降の指示が驚くほど短くて済みます。
プロジェクトのルート(一番上の階層)に置くだけです。
# 会社情報 社名:〔株式会社〇〇〕/事業:〔〇〇〕/所在地:〔〇〇〕 強み:〔他社にない3点を箇条書き〕 NGワード:〔業界No.1/絶対に/必ず儲かる 等〕 # 資料づくりのルール ・敬体(です・ます)で統一。専門用語は初出でカッコ書き解説 ・1スライド1メッセージ。文字は120字以内 ・価格は必ず税抜表記+「別途消費税」を明記 ・出典のない数字は使わない。推計値には「推計」と明記 # 出力ルール ・成果物は output/ に保存 ・ファイル名は「YYYYMMDD_顧客名_資料種別」 ・数字が入った箇所は最後に一覧にして提示すること
ここは正直に書きます。AIはもっともらしく間違えます(ハルシネーション)。市場規模、シェア、他社の料金、法律の条文——見た目は完璧なのに、出典を辿ると存在しない、ということが実際に起きました。営業資料でこれをやると、信用を一発で失います。
月額の話は後述しますが、実感としてのコストはやり直し回数でほぼ決まります。指示が曖昧だと5回やり直す。材料とルールを渡せば1〜2回で終わる。同じ月額でも、こなせる本数が3倍変わります。
「この資料と同じ構成で」と既存の1本を見本として渡すだけで、やり直しが激減しました。言葉で説明するより早いです。
「資料を作って」ではなく「まず目次」「次に第3章だけ」。小さく頼むほど手戻りが小さいのは、人への依頼と同じです。
うまくいったプロンプトは、必ずテキストで保存。次回は貼り付けるだけで同じ品質が出ます。これがチームの財産になります。
関係ないファイルまで読ませると、その分だけ処理量(=上限の消費)が増えます。フォルダを整理してから渡すのがコツ。
ここが2026年の一番大きな変化です。従来のAIは「聞く→答える」の往復でしたが、自律型(エージェント型)AIは、ゴールを渡すと途中の判断・エラー対処まで自分で進めます。
重要なのは、人の仕事が「作る」から「決める」に移るということ。資料づくりの時間が減った分を、商談と関係構築に回せたかどうかで、成果はまったく変わります。
これが8つの中で、いちばん価値のあった発見です。手に入ったのは1本の営業資料ではなく、「材料フォルダ + ルール帳 + 成功プロンプト」という再現装置でした。
遠回りしないための最短ルートです。所要時間の目安つき。
Claude Codeを使うには、Claudeの有料プラン(Pro以上)が基本です。無料プランではエージェント機能は使えません。
Claude を開く ↗Googleアカウントでそのままログインできます。アカウントの作り方ははじめてのAI活用ガイドで解説しています。
ここが成果を決めます。手を抜かないでください。
eigyo-shiryo というフォルダを作るresources(材料)と output(成果物)を作るresources に、過去の提案書・会社案内・価格表・受注事例を入れるLESSON 4の雛形をコピーして、自社の情報に書き換え、CLAUDE.md という名前でフォルダの一番上に保存するだけ。ここまでが“下ごしらえ”です。
いきなり完成品を狙わないこと。まずは目次3案から。
resources/ の中のファイルをすべて読んで、 当社の強み・よく使う言い回し・価格の見せ方を整理してください。 そのうえで、〔顧客名〕(業種:〔〇〇〕/規模:〔〇名〕/ 課題:〔〇〇〕)向けの提案書の目次案を3パターン出してください。 本文はまだ書かないでください。各案の狙いも1行で添えてください。
目次を選んだら、本文・体裁・検算の順に進めます。この3つを別々に頼むのがコツです。
案〔B〕で進めてください。各章の本文を、1スライド120字以内で書き、
output/ に .pptx で保存してください。
根拠が弱い箇所には【要確認】と明記してください。
この資料に出てくる数値・固有名詞・他社名をすべて抜き出し、 「記載内容/出典/確認要否」の3列の表にしてください。 出典が確認できないものは、はっきり「出典不明」と書いてください。
「なんとなく便利」では社内が動きません。自社の数字を入れて計算してみてください。
| プラン | 月額の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | チャットのお試しのみ。Claude Codeは使えません |
| Pro | 約20ドル/月 | ◎ まずはここ。1人で1日数時間の利用なら十分 |
| Max(5倍) | 約100ドル/月 | 上限に頻繁に当たる人。資料を毎日量産する営業向け |
| Max(20倍) | 約200ドル/月 | 1日中AIに作業させる人。上限をほぼ気にしない |
| Team/Enterprise | 要問合せ | チーム管理・セキュリティ要件がある企業向け |
※料金・上限は改定されることがあります。契約前に必ず公式サイトでご確認ください。上限は5時間ごと・週ごとの2段構えで管理される仕組みです。
| 工程 | これまで | Claude Code導入後 |
|---|---|---|
| 顧客リサーチ・整理 | 90分 | 15分 |
| 構成(目次)づくり | 60分 | 10分 |
| 本文・スライド作成 | 180分 | 20分 |
| 体裁・デザイン調整 | 60分 | 10分 |
| 数字・誤字チェック | 30分 | 25分(※人の確認は減らさない) |
| 合計(1本あたり) | 約7時間 | 約1時間20分 |
営業担当の時間単価を3,000円とすると、月45時間 × 3,000円 = 約13万5,000円/月の効果。対して費用は月3,000円前後(Pro)。ざっくり45倍の計算になります。
ただし、これは「浮いた時間を商談に使えた場合」の話です。空いた時間の使い道を決めていない導入は、効果が数字に出ません。ここが導入設計の肝です。
導入前後で比較。最も分かりやすく、社内説明に効きます。
時間が浮いた分、提案数が増えたか。増えていなければ設計ミスです。
エース1人 → 全員が作れるようになったか。属人化解消の指標です。
3か月単位で。資料の質が上がれば、ここに遅れて効いてきます。
Claude Codeへの指示は“質問”ではなく“発注”。この5つを足すだけで、結果が一段変わります。
【材料】〔resources/ のファイルをすべて読んでから〕 【相手】〔業種・規模・役職・課題〕 【依頼】〔作ってほしい成果物と枚数〕 【形式】〔ファイル形式・保存先・文字数・トーン〕 【完了条件】〔この条件を満たすまで直し続けてください〕 ※根拠が確認できない数値には【要確認】と明記すること。
同じ「材料を渡して成果物を作らせる」型は、そのまま他の場面にも効きます。
顧客の個人情報・カード番号・未公開の経営数値は入れない。入れてよい/悪いの一覧を先に作るのが確実です。
AIに触らせるフォルダを限定する。デスクトップ全体やCドライブ直下を渡さないこと。
「AIが作った資料は、必ず人が承認してから外に出す」を明文化。承認者も決めておきます。
統計・他社価格・法令は、必ず一次情報を確認。出典が辿れないものは載せない。
他社の文章や画像をそのまま使わせない。生成物の内容責任は、提出した自社にあります。
プランごとに一定時間内の利用上限があります。締切直前に上限到達、を避ける段取りを。
「AIを使えるのは〇〇さんだけ」では意味がありません。ルール帳とプロンプトを共有資産に。
ここが最重要。時間を空けただけでは成果になりません。商談・訪問・改善に振り替えるまで設計します。
「材料フォルダ・ルール帳・成功プロンプト」——効果が続く型づくりまで、UGOKU AIが一緒に設計します。まずは無料のAI化診断から。数分で、あなたの会社のAIの使いどころが見えてきます。